バイブスとは、景色、音楽、人など、外部からの刺激によって生じる感情的なエネルギーのことです。私たちは内なる感情に基づいて独自のバイブスを「発散」し、他者に影響を与えます。逆に、外部から「バイブス」を受け取り、それが私たちの感情に影響を与えます。
バイブスは、vibration(振動)から派生した言葉で、1967年に「本能的な感覚」を表現するために使われ始めました。1966年にリリースされたビーチ・ボーイズの楽曲「Good Vibrations」によって、この言葉がより広く知られるようになったという説もあります。
ムード(mood)もバイブスと似た意味で使われますが、ムードは内側から来る感情を強調するのに対し、バイブスは外部からの刺激が内なる感情にどのように影響を与えるかを指します。そのため、バイブスと最も近い意味を持つ言葉は「オーラ(aura)」です (Merriam-Websterより)。
2019年には、「Just vibing」と「vibe check」という2つのミームがTwitterやTumblrで流行しました。「Just vibing」は、周囲の雰囲気に心地よくリラックスしている状態を表し、「vibe check」は、他人の「エネルギー」がどのようなものかを確認するために使用されます。通常、誰かが「Vibe check」と投稿し、他の人は自分の感情を表す画像で返信します。
アルバート・アインシュタインは、「世界のすべては振動である」と言いました。宇宙に振動を送ると、それが返ってくるという考え方です。これは、引き寄せの法則の基本的な考え方であり、現代のZ世代の信念でもあります。引き寄せの法則は確証バイアスだと言われていますが、それでも人々はそれを信じ続けています。そのため、「good vibe」や「bad vibe」といった言葉で、ポジティブまたはネガティブな感情を引き起こす可能性のある物事や出来事を表現します。
バイブスという言葉は、雰囲気を表現する際に、「物事/出来事/形容詞 + vibe」という形で使われることが多いようです。例えば、夏の雰囲気を表す「summer vibe」、奇妙な感覚を表す「weird vibe」などです。単独で使う場合は、バイブスは通常ポジティブな意味を持ち、「It’s a vibe/ Issa Vibe」のように、褒め言葉として使われます。また、魅力的で周囲を明るくする女性を褒める際にも使われます。
英語でのバイブスの使い方:
A: I love that restaurant. It has amazing food, great service and a very cool vibe.
B: Sounds cool. Take me there sometime.
日本語での同様の表現:
A: あのレストラン大好きなんだ。ご飯も美味しいし、サービスもいいし、雰囲気も最高!
B: いいね!今度連れてってよ。