【意味解説】「 thảo mai(タオマイ)」とは?ベトナム語のスラングで偽善的な人のこと

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2月 17, 2025

「thảo mai(タオマイ)」はベトナム語で、表面上は親切で思いやりがあるように見せかけながら、実際には不誠実で、腹黒い人のことを指す言葉です。日本語で言うと、「偽善者」「猫かぶり」「腹黒い人」といった意味合いに近いです。彼らは、相手にお世辞を言ったり、褒めたりしますが、心の中では別の意図を持っていることが多く、本心では相手のことを考えていません。つまり、「thảo mai」とは、自分の本性を隠して、相手を欺く行為と言えるでしょう。

典型的な「thảo mai」の行動としては、相手に取り入ろうとして、事実とは異なる褒め言葉を過剰に述べたり、実際には関心がないのに、関心があるふりをして話を聞いたりすることが挙げられます。

「thảo mai」の語源については、いくつかの説があります。有力な説の一つは、ベトナムの民間伝承「水宮聖母」に登場する悪役の登場人物「Thảo Mai(タオマイ)」に由来するというものです。この登場人物は、 Kinh Xuyên(キン・スエン)の側室で、外面は美しく穏やかですが、内心は水宮聖母に嫉妬し、彼女を陥れるために陰謀を企てる悪女です。この人物の偽善的で悪辣な性格から、「thảo mai」という言葉が生まれ、偽善や不誠実さを表すようになったと言われています。

別の説では、「thảo mai(草梅)」は漢越語で、「thảo(草:くさ)」と「mai(梅:うめ)」を組み合わせた言葉で、「純真に見える」という意味だとされています。しかし、この説では、なぜ「thảo mai」が「偽善的」という否定的な意味を持つようになったのかは説明できません。

他にも、ある種のいちご、漢方薬、またはお菓子の名前が由来だという説もありますが、これらの説は証明されておらず、「thảo mai」の意味を明確に説明できていません。

「thảo mai」の語源が何であれ、その意味は変わりません。「thảo mai」は常に、偽善的で不誠実な行動をとる人、言葉と行動が一致しない人を指す言葉として使われます。日常生活において、「thảo mai」な人を見抜き、距離を置くことは、精神的なダメージから身を守る上で非常に重要です。自分らしく、誠実に人と接することが大切です。

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