仮想通貨レンディングとは、ユーザーが保有するコインやトークンを他者に貸し出し、一定の利息(固定または変動)を得る仕組みです。代表的なレンディングコインには、Onecoin、Hextracoin、Bitconnect、Regalcoin、RGXなどがあります。
現在、仮想通貨レンディングは下記で行うことができます。
- Binance、Bitfinex、Poloniex、Gate.ioなどの取引所
- CeFiやDeFiを含む、レンディング専用のプラットフォーム
- CeFiレンディング: 中央集権型金融における貸付プラットフォームで、貸し手と借り手の間に第三者機関が介在します。カストディアル(預託)方式が一般的です。代表的なプラットフォームには、Nexo、Celsius、BlockFi、Saltなどがあります。
- DeFiレンディング: 分散型金融における貸付プラットフォームで、仲介者を排除し、ノンカストディアル(非預託)方式を採用しています。代表的なプラットフォームには、Compound、InstaDApp、Dharma、Maker、Aave、Fulcrum、Constant、Bzx、Nuoなどがあります。
レンディング(貸付)とは、ユーザーが保有する資産や資金を一定の利利率で他者に貸し出すことです。一定期間後、元本と利息を受け取ることができます。借り手は他のユーザーや取引所などです。
例:Binance Lendingで100BUSDを年利10%で14日間貸し出す場合、14日後に受け取るコインの総量は、100BUSD + 利息となります。
=> 利息 = 100 x 10% x 14/365 = 0.5283 BUSD
=> 受け取り総額 = 100 + 0.5283 = 100.5283 BUSD
仮想通貨レンディングの種類
現在、仮想通貨レンディングは主に3つの種類に分類されます。
- P2Pレンディング: 個人間融資
- Over-Collateralized Lending (超過担保レンディング): 担保額が借入額を超える貸付
- Under-Collateralized Lending (不足担保レンディング): 担保額が借入額を下回る貸付
Over-Collateralized LendingとUnder-Collateralized Lendingは、レンディングプール(Lending Pool)の仕組みを利用します。
- 貸し手(Lender)は、対応するコインをレンディングプールに預け入れ、利息を受け取ります。
- 借り手(Borrower)は、別のコインをレンディングプールに担保として預け入れ、希望するコインを借り入れ、利息を支払います。利息は、あらかじめ設定された計算式に基づき、レンディングプール内の各資産の需給に応じて自動的に決定されます。
レンディングにおける重要な指標
DeFi、CeFiに関わらず、仮想通貨レンディングでは以下の重要な指標に注意する必要があります。
- Lending Interest Rate (レンディング利率): コインやトークンを貸し出した際に受け取る利息の割合です。貸し手は、この数値が出来るだけ高い方が望ましいです。
- Lending Time (貸付期間): コインやトークンがロックされ、他者に貸し出される期間です。貸付開始から、元本と利息の全額を受け取るまでが貸付期間となります。
- Lending Assets (貸付資産): レンディング可能なコインの種類が多いほど、ユーザーはより多くの選択肢からレンディングを行うことができます。
- Lending Total Value Locked (TVL、総預かり資産): プラットフォームにロックされている資産の総額です。この数値は、ユーザーのプラットフォームへの関心と参加度合いを示しています。ロックされている資産が多いほど、そのコインの価格に影響を与える可能性が高くなります。