BrSEとは、「Bridge Software Engineer」、日本語で「ブリッジシステムエンジニア」の略です。IT業界において、日本とベトナムなどの異なる国のソフトウェア開発チーム間を繋ぐ役割を担うポジションです。技術的な知識に加え、日本語能力試験N2レベル以上の日本語力が必要不可欠です。
なぜ日本でブリッジSEが必要とされているのか?
日本は、トヨタ、ホンダ、ヤマハなど、世界的に有名な企業を擁するIT大国として知られています。しかし、近年は少子高齢化が深刻な問題となり、あらゆる業界、特にIT業界で若い人材が不足しています。
また、日本特有の文化により、ビジネスにおいて相手に直接的に意見を伝えづらい場面も少なくありません。そのため、技術的な知識を持ち、日本語に堪能で、日本の文化を理解している人材が求められています。そのような人材は、円滑なコミュニケーションを図り、クライアントのニーズを正確に開発チームに伝えることができます。日本のIT企業は、日本語能力とITスキルを兼ね備えた人材に対して、高額な報酬を支払う用意があります。ここまで読めば、ブリッジSEとは何か、ある程度理解できたのではないでしょうか。
ブリッジSEの仕事内容
日常業務
ブリッジSEの日常業務はどのようなものか、疑問に思う方もいるでしょう。担当する事業分野によって異なりますが、一般的には以下のような業務を担います。
- メール対応、顧客との連絡
- 日報作成
- プロジェクトの進捗管理
- 業務評価
- 週報、月報の作成
ブリッジSEは、自社と顧客の間を頻繁に行き来し、両者の緊密な連携を図ります。また、常に最新の情報共有を行い、双方に進捗状況を把握させます。
プロジェクトにおける業務
上記の日常業務に加え、プロジェクトにおけるブリッジSEの役割は、プロジェクトの開始から終了まで、各段階で変化します。具体的には、以下のようになります。
プロジェクト開始時:
- 調査、計画立案、準備
プロジェクト進行中:
- プロジェクトの具体的な活動の管理と監督
- 生産性と品質向上のための戦略、手法の変更
プロジェクト終了時:
- まとめ、顧客への納品前の製品テスト
ブリッジSEの仕事は多忙であり、状況に応じて柔軟かつ迅速に対応できる能力が求められます。
ブリッジSEの給与
- Beginner (初心者): 経験やスキルが不足している段階。先輩社員から指導を受けながら、実務経験を積みます。給与は約2000米ドル。
- Level 1: 一人で業務を遂行できるレベル。日本語能力試験N2レベルが必要。1~2年の実務経験が必要。給与は約2000~3000米ドル。
- Level 2: あらゆる状況に対応できる高い問題解決能力と顧客対応スキルが必要。給与は約3000~4000米ドル。
- Level 3: 一人で業務を遂行できるだけでなく、顧客と共に計画を立案し、契約締結にも携わる。給与は約4000~6000米ドル。
- Level 4: 独立して、自身の会社を設立できるレベル。給与はプロジェクトの利益や契約内容により変動。
BrSEに必要な素質
高収入のBrSEになるためには、どのような素質が必要なのでしょうか?
- 忍耐力: ブリッジSEとして独り立ちするには、2年以上の実務経験が必要です。そのため、辛抱強く学び、努力を続ける忍耐力が必要です。
- 責任感: プロジェクトの開始から終了まで責任を持って担当する必要があります。
- 学習意欲: ブリッジSEは常に新しい知識やスキルを学ぶ必要があります。
- 冷静さ: 様々な関係者と接するため、冷静に、そして忍耐強く対応する必要があります。