ETAとはEstimated Time of Arrival（到着予定時刻）の略で、貨物が目的地に到着する予定の日時を示します。物流専門家が貨物の到着を予測するために使用する重要な情報です。ETAは、荷物が最終目的地に到着する日時のおおよその目安を提供します。
例えば、ベトナムからハンブルク港への海上輸送の場合、ETAは5月15日となります。
ETDは、Estimated Time of Departure（出発予定時刻）とEstimated Time of Delivery（配送予定時刻）の2つの用語の略語として使用されます。どちらも似ていますが、それぞれ異なる目的で使用されます。
ETDは、貨物が出発地を出発する予定の日時を示し、輸送の開始を示します。
例えば、LAX空港から航空輸送される貨物のETDは8月10日となります。
状況によっては、ETDはEstimated Time of Delivery（配送予定時刻）の略としても使用されます。この意味では、貨物が最終目的地に配送される予定の日時を指し、ETAとほぼ同義です。
ETA（到着予定時刻）とETD（出発予定時刻）の違いは、物流およびサプライチェーン管理において非常に重要です。ETAは輸送プロセスの最終段階、つまり貨物が最終目的地に到着する予定の時点に関連しています。管理者、メーカー、顧客にとって、貨物の受け入れと処理の準備をいつ行うべきかを知るための貴重な情報を提供します。
一方、ETDは輸送プロセスの初期段階、つまり貨物がいつ出発地を出発する予定なのかに焦点を当てています。これは、貨物が予定通りに出荷されるように計画を立て、準備を整えるために重要です。ETDは通常、物流プロセスの初期段階で設定されます。
ETAとETDを正確に理解し予測することは、通関、倉庫計画、サプライチェーンの調整、関係者間のコミュニケーションなど、いくつかの理由から非常に重要です。ETAとETDは、サプライチェーン全体で貨物輸送を調整する上で重要な役割を果たします。
到着予定時刻（ETA）と出発予定時刻（ETD）に加えて、輸送と物流で使用される他の重要な時間ベースの用語には、ATA（Actual Time of Arrival：実際到着時刻）、ATD（Actual Time of Departure：実際出発時刻）、ECT（Estimated Completion Time：完了予定時刻）、ETB（Estimated Time of Berthing：接岸予定時刻）などがあります。
