大腸がんは、世界で3番目に多いがんです。定期的な大腸内視鏡検査を受けることで、早期発見・早期治療が可能になります。
UMass Memorial Healthの消化器専門医は、大腸の微細な異常も発見・除去する経験と技術を備えています。正確で迅速な検査結果を、患者様の快適性を重視した親しみやすい環境で提供いたします。
大腸内視鏡検査は、準備、検査の実施、回復という流れで行われます。具体的な流れは以下のとおりです。
検査の準備
大腸内視鏡検査の前日には、腸内を洗浄するための下剤を服用していただきます。服用後は、トイレの近くに待機する必要があります。この準備は、医師が結腸全体を明確に観察するために不可欠です。
ご予約後、以下の詳細な手順書をお渡しいたします。
- 下剤の服用時間と方法
- 特定の薬剤を中止する必要があるかどうか、またその時期
- 身分証明書や保険証など、検査当日に持参するもの
検査当日
検査当日は、通常、検査開始時刻の45分前に来院していただきます。お一人での来院、または21歳以上の付き添いの方と一緒の来院が可能です。身分証明書、保険証、現在服用中の薬剤リストをご持参ください。
安全のため、検査後は送迎の手配をお願いいたします。バスやその他の公共交通機関での帰宅は許可しておりません。帰宅手段は以下のとおりです。
- 21歳以上の大人に車で送迎してもらう。検査前に運転手の電話番号をお伺いします。
- 21歳以上の付き添いの方とタクシーまたは配車サービスを利用する。
検査の実施
検査中は、医療チームが患者様の健康状態を常に監視いたします。具体的な流れは以下のとおりです。
- 病院のガウンに着替え、枕と毛布が用意された快適なベッドに横になっていただきます。
- 患者様の状態や病歴に応じて、鎮静剤または麻酔を使用します。
- 鎮静剤は痛みを軽減し、リラックスした状態になります。意識はありますが、眠気を感じます。多くの患者様は、検査中の記憶があまりありません。
- 麻酔は、検査中ずっと眠っている状態で、痛みを感じません。
専門医が、カメラとライトが付いた細くて柔らかい内視鏡を大腸全体に挿入します。必要に応じて、ポリープを除去するための器具も備えています。回復にかかる時間は、使用した鎮静剤または麻酔の種類によって異なります。大腸内視鏡検査自体は1時間以内で終了します。麻酔と回復を含めた検査全体の所要時間は2~3時間です。
検査後
検査後は回復室へ移動し、鎮静剤の効果が徐々に切れるまでお待ちいただきます。医療チームが健康状態を監視し、軽食や飲み物を提供いたします。
鎮静剤の効果が完全に切れた後、指定された大人の方と一緒に帰宅できます。運転再開、仕事復帰、その他の活動再開の時期に関する指示をお伝えします。
大腸内視鏡検査の英語表記は Colonoscopy です。
検査結果
大腸内視鏡検査の結果は、2~3週間以内にお知らせいたします。MyChart、電話、または書面にて結果をお伝えします。内容は下記のとおりです。
- 検査の全体的な結果、ポリープや異常細胞の有無
- 生検(組織サンプル)を採取した場合の今後の治療方針
- 次回の診察の予約と、次回の大腸内視鏡検査の推奨時期
その他の大腸がん検診
大腸内視鏡検査以外にも、以下のような大腸がん検診があります。
- 注腸造影検査
- CTコロノグラフィー
- 便潜血検査(FIT)
- S状結腸鏡検査